クレヨンしんちゃんのしんのすけ言葉が胸に刺さるワケ

最近クレヨンしんちゃんにハマっています。

 

幼い頃わたしは留守番っ子だったので、ヘンダ―ランドや暗黒タマタマ~などしんちゃんのビデオを繰り返し見てた記憶が鮮明に残ってます。

 

20歳超えた今見返してみても、本当に良い。きっと感じ方が違うんだろうな~と思う。クレヨンしんちゃんのどこがいいって、言葉がいい。言葉のチョイスがツボ。

 

確かにしんちゃんはお下品だけれど、言葉にあるパワーを秘めている。

 

カザマ君は耳に息を吹きかけられてもしんちゃんの友達でいて、まさおくんがおにぎり呼ばわりされても友達でいて、ネネちゃんがうさぎをぶんなぐるほど彼にイラついても友達でいて、ボーちゃんがいつも迷惑かけられても友達でいるのは、しんちゃんが常に大切なことに気付いていることを知っているからだと思う。

 

そう、しんちゃんの言葉には人の心を動かすパワーがある。

 

今日は、私が感じたちょっとおバカなパワーの言葉をご紹介します。

 

 

1、「それほどでもないゾ~」

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これは私個人的にツボな言葉。しんちゃんが何か失敗した時や怒られた時に

 

「それほどでもないゾ~」

「褒めてないって!」

 

というお決まりの流れ。

 

しんちゃんは、自分が悪いときに限ってこの言葉を言うんですよ。つまりわかっているんですよ、褒められることをしていないって。なのに

 

「それほどでもないゾ~」

 

――――― なにこのポジティブ。

 

このそれほどでも~っていうのは怒られるときに「あんたの【おかげで】○○じゃないの~」て言われて、このおかげというワードから褒められるという解釈にリンクしているそうな。

 

小さい頃は、この言葉に対して笑っていたけど、今考えてみるとどういう風に考えたらそんな逆転の発想ができるんだ!!

 

しんちゃんは、逆転の発想をする天才なのかもしれませんね。

 

わたし激ネガティブシンキングの持ち主ですが、もししょげるときがあれば

 

「それほどでもないゾ~」

 

と小さくぼやいてみます。そうしたら何か晴れそう(笑)

 

 

2、「ねえねえお姉さん、納豆にネギ入れるタイプ~?」

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納豆大好きしんちゃん、綺麗なお姉さんに声をかける時は基本的にこのセリフ。

 

興味がなくても反射神経で答えてしまうかつどうでもよい質問、深いようでめっちゃ浅い質問をさらっと第一声に選んでしまうあたりに言葉のセンスを感じる。

 

ナンパは未経験なんですけど、集客等で知らない人に声かけることは何度もありました。

 

でも第一声にこの「お姉さん、納豆にネギ入れるタイプ~?」っていう質問はしたことなかった。

 

しんちゃんは、あくまで5歳児。5歳児のワールドの中で自分の経験の中から、かつ相手が答えやすいようにイエスノーで答えられる質問をしている。5歳児のワードをあえて使うことで子どもという武器を使っている。そして、普段聞かれないような質問をすることで思わず振り向かせてしまう。

 

 

また、カザマ君たちがしんちゃんにどうしてお姉さんに声をかけるのかを聞いたさいの言葉にも驚かされる

 

「からだがかってにうごいちゃうんだゾ~」

 

もう、考えることがない。山がそこにあるから登るように、そこにお姉さんがいるから声をかける。自分の欲求を満たすための一心不乱な姿勢、恐れ入った。

 

いつか言ってやる。「からだがかってにうごいちゃうんだゾ~」

 

 

3、「ずるいゾ!」「お前えらいんだろ?だからこんなことになったんだぞ!なのに逃げるのか?全部お前のせいでこうなったんだぞ!逃げるなんて許さないぞ!」

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ちょっと2つ目まではおバカ要素が強かったですが、最後は映画のクライマックスシーンから。

 

「ずるいゾ!」は大人帝国の逆襲の映画から。過去に生きるために侵略を企んだ敵がしんのすけ達の未来に生きる姿勢に完敗し、自殺を試みたその瞬間に発した言葉。この言葉によって自殺を思いとどまる。

 

そして「お前えらいんだろ?だからこんなことになったんだぞ!なのに逃げるのか?全部お前のせいでこうなったんだぞ!逃げるなんて許さないぞ!」は戦国大合戦の映画から。敵の殿様が自国の負けの可能性が見えて、部下を捨てて自分だけ助かろうと逃げようとする場面にて。

 

人は逃げたくなる、恐怖や不安から。自分を守るために逃げようとする。でもそれはずるい。

 

おもちゃは散らかしっぱなしのしんちゃんだけど、責任を逃れようとしたり、いろんな人を巻き込んでいるのに逃げようとする人は許さない。だっていけないことだから。

 

なぜしんちゃんの言葉が響くのか、パワーを秘めているのか、それは心の底では自分が間違っていることを知っているから。

 

自分でも分かっているけど、逃げる選択をしたいがために正当化するために理由を必死で探し、良心を何枚もの理由で覆い隠す。そして逃げることしか自分には見当たらないと思いこませる。

 

でもその何枚もの理由をさらけ出させることをちゃんとズバッと言ってくれるのがしんちゃん。

 

しんちゃんは周りを気にしない、思ったことを言う、そして純粋無垢で人を思いやる気持ちが深く、大切なことは何かをいつも知っている。だから、真似できない彼にしか言えない言葉がある。だから彼にしか伝えられない誠意がある。だから、彼の言葉は心が動く。私はそう思う。

 

 

カザマ君が耳に息を吹きかけられても友達でいるのは、しんちゃんの友達を思いやる心を知っているから。

 

マサオ君がおにぎりと呼ばれてもしんちゃんを頼るのは、しんちゃんの動じない姿にあこがれているから。

 

ネネちゃんのリアルおままごとに付き合ってもらえなくても友達でいるのは、家族を思う気持ちを知っているから。

 

ボーちゃんがいつも鼻水を使ってしんちゃんを助けるのは、しんちゃんが大切な人を守るために戦う正義のヒーローだと知っているから。

 

私は、しんちゃんってすごいと思います。目指せしんちゃん!